平成28年5月10日 読売新聞

中2女子2人、電車にはねられ死亡…自殺か

列車事故

9日午後7時20分頃、東京都品川区中延の東急大井町線荏原町駅で、同区内に住む中学2年の女子生徒2人(ともに13歳)が、溝の口発大井町行き上り急行電車(6両編成)にはねられ、死亡した。

警視庁荏原署幹部によると、同駅は急行電車の通過駅で、電車がホームに入った際、2人が手をつなぐようにしてホームから線路に飛び降りたという目撃情報があるという。現場で手書きのメモのようなものが見つかり、同署は2人が一緒に自殺を図った可能性があるとみている。2人は同じ中学の同級生で、いずれも制服姿だった。同署は今後、家族らから事情を聞き、詳しい経緯などを調べる。

2人のうち1人の母親は10日未明、取材に応じ、「大型連休も家族でボウリングに行ったり、公園で遊んだりして楽しそうにしていた。9日朝も元気に『行ってきます』と出掛けた。亡くなったもう1人の子は部活も一緒で、一番仲の良い同級生だった」と話した。

東急電鉄によると、同線は上下53本が運休し、約1万6000人に影響が出た。

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平成28年5月10日 朝日新聞

13歳少女2人、電車にはねられ死亡 東京・品川

  9日午後7時20分ごろ、東京都品川区中延5丁目の東急大井町線荏原町駅で、都内の中学校の女子生徒2人が駅を通過中の急行電車にはねられた。2人は病院に搬送されたが、まもなく死亡が確認された。

 警視庁荏原署によると、亡くなったのは、品川区に住む13歳の中学2年生の女子2人。同じ区立中学校の同級生という。目撃情報などから、2人は電車が駅を通過するのと同時にホームから手をつなぐ格好で一緒に飛び降りた。ともに制服姿だったという。現場から手書きのメモが見つかっており、署は、自殺の可能性が高いとみて調べている。

 亡くなったうちの一人の母親(42)が10日未明、自宅前で取材に応じ、「まったく思いあたることがない。なんでこんなことになったのか」と声をつまらせながら話した。母親によると、亡くなったもう一人とは中学校からの友達同士で同じ演劇部に所属。この日の朝は普段通りに学校に行ったという。

 東急電鉄によると、大井町線の大井町―大岡山間で事故発生直後から約2時間、運転を見合わせた。

上下計53本が運休し、約1万6千人に影響が出た。

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平成28年4月29日 朝日新聞青森版

元同級生ら、女子生徒思う 八戸北高生死亡問題

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女子生徒が気に入っていたというクマのぬいぐるみを手にする幼なじみ=金沢市

  2014年7月に八戸北高校2年の女子生徒(当時17)が八戸沖で遺体で見つかり、両親がいじめによる自殺の可能性が高いと訴えている問題で、4月に新生活をスタートさせた友人たちは、今もそれぞれの場所で女子生徒のことを思っている。

 1年時の同級生(18)は県外の大学に入学した。下宿先には、高校の物理と英語の教科書を持ってきた。

ページの隅に、女子生徒が教科書を借りた時に書いたクマの落書きが残っているからだ。

 仲良くなったのは、高校入学後1、2カ月してから。昼食を食べる時、女子生徒がグループの輪の中にいるのに無視されていることに気づき、「大丈夫だよ」と声をかけた。その後、好きな歌手の話で盛り上がり、女子生徒が手作りのお菓子を持ってきてくれたこともあったという。

 亡くなったのを知ったのは、2年時の全校集会だった。保健室で泣いた。今もふと思い出すことがある。

「(女子生徒が)ここにいたら何を話したかな」

 昨春に大学に進学した1歳上の幼なじみ(19)は、金沢市で一人暮らしをしている。部屋のベッドの上には女子生徒のクマのぬいぐるみがある。「見る度に『この色かわいいでしょ』と笑っていた彼女の顔を思い出す」

 別の高校だったが、一緒に勉強したり出かけたりした。異変に気付いたのは13年の初冬。一緒にお風呂に入ろうとしたら、女子生徒はあばら骨が浮くほど痩せていた。理由を尋ねると、「学校で友達とうまくいっていなくて。他の人には言わないでね」とつぶやくように悩みを打ち明けた。

 女子生徒が亡くなり、自分を責めたという。「あの時もっと話を聞いて、(その後も)真剣に接してあげていれば」。亡くなってから1年ほどは、名前を聞くだけでつらかったという。

 だが、今は大学の仲間に女子生徒のことを話せるようになった。「彼女は今でも大きな存在。ちゃんと向き合っていくべきだと気づいた」

 別の高校に通う1歳下の幼なじみ(17)は、今でも亡くなったことが信じられないという。自分が高校に合格したとき、女子生徒は「すごい、すごい」と喜んでくれた。通学時によく一緒になり、お互いの学校行事や恋愛の話をした。

 女子生徒がいじめを受けていたと知ったのは、亡くなってからだった。「一緒に怒ってくれる仲間も欲しかっただろうし、誰かに気づいてほしいと思っただろうな」。でも、女子生徒が自分の前で明るくしていた理由も想像できるという。「後輩の前で弱いところは見せたくない。『お姉さん』でいたかったんだと思う」 緊張する実習などの前には、女子生徒宅の仏壇の前で報告する。「絶対励ましてくれるだろうなと思って。

力をもらえる」(榎本瑞希)

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平成28年4月28日 河北新聞

<仙台中2自殺>第三者委 生徒50人聞き取りへ 

  仙台市泉区の市立中2年の男子生徒=当時(14)=が2月に自殺した問題で、市教委第三者委員会のいじめ問題専門委員会は27日、同校の生徒約50人から聞き取り調査をする方針を決めた。
 対象の約50人は、市教委が2~3月に全校生徒に実施したアンケートで男子生徒と近い関係にあると
判断した生徒ら。保護者同伴での聞き取りを予定しているため、大型連休明けに調査への協力依頼文書を対象生徒の家庭に郵送する。
 聞き取りの実施時期は未定。非公開の会合後、委員長の本図愛実宮城教育大教職大学院教授は
「どの程度の生徒が協力してくれるかを、まず見極めたい」と話した。必要に応じて教員らにも対象を広げる。
 市教委のアンケートではいじめが疑われる回答もあったことから、遺族が自殺との関連性の調査を要望し
ていた。

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平成28年4月22日 中国新聞社

府中町中3自殺馳文科相に聞く
学校全体で情報共有を 省内で再発防止策検討へ

広島県府中町立府中緑ケ丘中3年男子生徒=当時(15)=が昨年12月、誤った万引記録に基づく進路指導後に自殺した問題で、馳浩文部科学相は21日、中国新聞のインタビューに応じた。学校側の情報共有の在り方などの課題を挙げ、大学教授や弁護士たちでつくる第三者委員会の議論を踏まえ、省内で再発防止策をまとめる考えを示した。       (山本和明)
-省内の特別チームが先月、中間報告をまとめました。課題は何でしょうか。

 教職員と生徒、保護者の十分な合意がない中で進路指導が進むと、最悪の事態が訪れてしまう。その象徴的な事案だ。進路指導は
学校全体で情報が共有されていなければいけない。指導にふさわしい環境をつくることも重要で、廊下で行われたのはショックだった。
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 「教育現場で起こった最悪の事案だ」と話す馳氏
-名前を取り違えられ、触法行為だけで推薦の可否が決められていました。
 あってはならない。触法事案そのものを推薦基準にすることに私導を通じて反省し、二度としないという決意を芽生えさせるのが教育の一番の役割だ。
また今回は急に、1年生時まで広げている。ルールを途中で変え、しかも全員に伝えていなかった。最もやってはいけない行為だ。
 -最終報告をどう取りまとめますか。
第三者委は夏までに調査を終え、取りまとめをしてほしい。その後に第三者委の結論を踏まえ、省としての見解を出したい。
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平成28年4月16日 福島民友新聞

女子高生自殺、再調査へ 16日に福島県の第三者委

会津地方の県立高校で昨年9月に女子生徒(当時2年)が首をつって自殺した問題で、内堀雅雄知事は15日までに、「いじめ防止対策推進法」に基づく再調査を決めた。16日に県の第三者委「県いじめ問題調査委員会」を開き、知事が調査内容を諮問する。同委員会による再調査は初めて。

女子生徒の遺族が3月、県教委の第三者委がまとめた調査結果に納得できないとして再調査を申し立てていた。

遺族は、女子生徒の心身の状態についての医学的考察や高校入学前を含めた交友関係の調査がされていないと指摘しており、県は「県教委の第三者委の調査と遺族の申し立てを総合的に判断し、再調査が必要だと決めた」としている。

県教委の第三者委は「いじめと自殺との間に直接の因果関係を認定するまでには至らない」とする結果を

まとめていた。「いじめ防止対策推進法」では、県教委から調査結果の報告を受けた知事が必要と判断した場合、再調査できると定めている。

女子生徒の父親は福島民友新聞社の取材に「県から説明がなく、突然の報告に驚いている」とした上で、「自分が調査対象者として話し合いに加わりたいくらいだ。再発防止のため、もっと真摯に向き合ってほしい」と話した。

 

平成28年4月17日 河北新報

<会津女子高生自殺>いじめ調査委が初会合

福島県会津地方の県立高の女子生徒が2015年9月に校内で自殺しているのが見つかった問題を再調査する県の「いじめ問題調査委員会」は16日、福島市で初会合を開き、生徒の友人や家族らに改めて聞き取りする方針などを確認した。  非公開の会合には大学教授や弁護士、精神科医ら委員6人が出席した。生徒の生い立ちを含めて関係者から聞き、精神医学や心理学的な観点からも、いじめと自殺の因果関係を検証することにした。  いじめ防止に対する学校の対応が適切だったかどうかも調査。会合を月2回程度続け、9月にも報告書を取りまとめる方向で、県外の専門家の臨時委員就任も県に求めるという。  会合後、委員長の神山敬章いわき明星大教育学部教授は「玉虫色の報告書では意味がない。慎重かつ中立公正な立場で答申したい」と強調した。  生徒の自殺を巡っては、県教委設置の第三者委員会が2月発表の調査結果で、いじめが一因としつつ直接的な因果関係を否定。遺族から3月に申し立てを受けた県が、保健福祉部に常設されている調査委による再調査の実施を決めた。

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川西高2生いじめ自殺訴訟 神戸地裁判決が確定

  兵庫県川西市の県立高校2年の男子生徒=当時(17)=の自殺を巡る損害賠償訴訟で、元同級生3人と県に計210万円の支払いを命じた神戸地裁判決が15日、確定した。

控訴しないことを表明していた原告側の両親と県に続き、元同級生3人も期限の14日までに控訴しなかった。

 生徒は2012年9月に自宅で自殺。3月30日の神戸地裁判決は、生徒を「ムシ」と呼ぶなどした元同級生3人の行為をいじめと認定し、担任教諭らの安全配慮義務違反を指摘した。だが、自殺の予見は難しかったとして、賠償責任は生徒が受けた精神的苦痛にとどまるとしていた。

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平成28年4月15日朝日新聞宮城版

自殺と因果関係 仙台市側が否定

  仙台市泉区の市立中学1年の男子生徒がいじめを受けて自殺した問題で、遺族が市や関わった7人の生徒を相手に、事実関係の確認や損害賠償を求めた民事調停の第2回の話し合いが14日、仙台簡裁であった。

 男子生徒側の代理人弁護士によると、市側は、男子生徒の自殺といじめの法的な因果関係は認められないとし、自殺を予測することはできなかったと主張した。関わった生徒側は全員、からかいなどについて、いじめという評価を認めないと述べたという。遺族は取材に対し、「いじめがなかったなら、なぜ息子はいなくなったのか」と話した。

 次回の話し合いは6月ごろの予定で、弁護士は、いじめの認識などについて争いが続く場合は、訴訟を起こす考えを示した。

 市が設ける第三者委員会は、いじめと自殺について「関連性がある」と結論づけた。市教育委員会の杉山勝真学校教育部長は取材に、「非公開の調停での主張についてのコメントは控える。報告書を否定するものではない」と話した。

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平成28年4月15 河北新聞

<仙台いじめ自殺>加害生徒全員 いじめ否定

  仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が2014年9月、いじめを苦に自殺し、遺族が市と加害生徒7人に責任の所在確認などを求めた調停が14日、仙台簡裁であり、加害生徒側全員がいじめを否定し、法的責任について争う姿勢を示した。
 遺族側の代理人によると、遺族側は時系列で複数の行為をいじめと指摘したのに対し、加害生徒側は
「いじめではない」と反論。市側はいじめと自殺の関連を認める一方、学校は自殺を予見できず、賠償責任を負うまでには至らないと主張したという。
 自殺した生徒の父親は調停後、記者会見し「いじめがなかったのなら、なぜ息子は亡くなったのか。

それを解明せず、話し合いで終わることはない」と述べた。6月の次回調停を踏まえ、訴訟の提起を検討する。
 生徒の自殺を巡っては、市教委第三者委員会のいじめ問題専門委員会が3月、日常的ないじめが自殺に
つながったと結論付ける答申書を大越裕光教育長に提出。学校は認識のずれを修正できず、生徒の自殺に至ったと指摘していた。
 2月の第1回調停は加害生徒側の大半が欠席し、実質的な協議は今回が初めて。調停は非公開で約2時間
行われた。
 申し立てによると、男子生徒は14年4月に館中に入学。同学年の男子生徒から仲間外れや悪口、からかい
などのいじめを繰り返し受け、同年9月に自殺した。

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平成28年4月13日 NHK山形放送局

遺族が損害賠償求める書面

 天童市の女子中学生がおととし、いじめが主な原因で自殺した問題で、遺族側の代理人は12日天童市に対し、損害賠償を求める書面を出しました。
天童市の中学1年の女子生徒がおととし1月、死亡した問題をめぐっては、第三者委員会がいじめが主な
原因で自殺したとする最終的な報告書をまとめました。
天童市立図書館で行われた12日の話し合いには、遺族側と天童市側のそれぞれの代理人の弁護士など
が出席しました。
遺族側の代理人は話し合いのあと取材に応じ、学校に落ち度があったとして設置者である天童市に損害賠償
を求める書面を市側の代理人に出したことを明らかにしました。
具体的な金額は明らかにされていません。
また、12日の話し合いでは遺族が天童市との話し合いがまとまった際には山本信治市長が会見の場で謝罪
を行うよう、要望していることも伝えたということです。
遺族の代理人を務める安孫子英彦弁護士は「今回の請求は、天童市の責任を明確にしてほしいというものだ」
と話していました。

http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6024170971.html?t=1460510599255

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